
こんにちは。ぺちママです。
冬の旅行を思い立ち、関西圏内&子連れでも楽しめる宿を旦那に探してもらっていました。そんな時、提案されたのが、和歌山県にある南紀勝浦温泉「ホテル浦島」。
「海の上に立つ宿」「海鮮食べ放題」「4種類の温泉入り放題」
そんなフレーズにワクワクしていました。
ただ、1歳の子連れには、気になることが…。
・他にも子連れがいるのか(大人メインの高級旅館で子供が騒ぐと申し訳ない)
・子連れで温泉に入りやすいのか
・バイキングは子供の食べられるメニューがあるのか…など。
事前に口コミなどを確認しましたが、1歳の子連れ情報はあまりなかったため、少し心配していたんです。
実際ホテルに泊まってみた私達は、これらの問題をクリアし、ゆっくり楽しむことができたのでしょうか?
「辛口の口コミは本当だったのか?」レビューしていきたいと思います。
すぐ読みたいときの見出し
ホテル浦島は子連れに優しい宿だったのか?
ホテル浦島へはフェリーに乗ってGO!

ホテルへは地図を見ると陸続きのように見えましたが、実際は車で行くことができず、フェリーで行くことになります。
「ホテル浦島」の名前だけあって、まるで「現実」から「竜宮城」に行くような気分ですね。
夢の気分ですが、車で来る時に、一つ気を付けてほしいことがあります。
実は、港の駐車場は「有料」のところしかありません。
港から少し離れますが、車で来る際は、ぜひ宿泊者が無料で停められる「ホテル浦島専用駐車場(地図情報等は下に詳しく載せました)」に停めてくださいね。
そこから港までは、ホテルの送迎マイクロバスが連れて行ってくれます。5分ほどで勝浦港に到着しますよ。
どんどん案内されるがまま乗ったら、荷物で身動きが取れない状態に。バスには荷物置きがないので、混んでいたら次のバスに乗るのをおすすめします。
そして、ようやく港へ到着!16時ごろになってしまい、あたりはもう薄暗い。(船は22時ごろまで運航しています。)

いつも車で旅行先のホテルに行くと、home to homeで楽な反面、旅行気分も半減してしまいます。
一方、ホテル浦島に行くには、荷物をもってマイクロバス、フェリーへ乗らなければならないのですが、自分で荷物をもって自分の足で移動する分、旅行気分がより味わえて、新鮮。なんだかワクワクします。
童心に戻りながら、ホテル浦島専用の船で5分ほどゆられます。
私たちが乗ったのは普通の船でしたが、運が良ければ、子供も大喜びのカメさん船に乗ることができますよ。
こうしてワクワクしているのもつかの間、船内は外国人(東南アジア系?)が大声で騒いでいたため、小さい女の子が泣き出してしまいました。
船長さんも注意せずで、「これは、ホテル選び間違えてしまったかな?」とひそかに不安が募ります。
ホテル浦島へ到着!館内のようすは?

さあ、いよいよホテルが見えてきました。
外観は、なんだか昭和時代の面影をそのまま残したような、少し古めのホテル。
私の中の「ホテル選び間違った!?」疑惑がどんどん膨れてきます。
ホテルの中に入ると、すでに人がたくさん!
でも、あれ?
「レトロ感は漂うけど、意外に中は明るくてキレイ…(失礼)。」
嫌いな雰囲気じゃない…。

心配していた外国人の団体客も、一気にチェックインをし始めたり、ウロウロ騒ぎまわるわけではなかったので一安心。
外国人団体客はロビーの端の方に寄って、添乗員さんに説明を受けていたので、個人手配の私たちは、スムーズに受付を済ませることができました。
受付を待っている間周りを見回すと、少数派ではあったものの、同じぐらいの子供連れがいたため、無事「子供連れがいなかったらどうしよう?の心配」はクリアできました。
無事チェックインを済ませた後、荷物がとっても多かったため、入り口近くにあったカートに載せて、部屋まで連れていきます。

このカート、「チェックアウトまで部屋横に置いておいてOK」とのことだったので、荷物たくさんの家族には、とても助かりました。
部屋に入ると、外観から想像していたのとは違って(またまた失礼)、部屋の壁紙などは、とってもきれい。電器は古めのものだったので、リフォームしたのでしょうか。
奥に見える港町の夕景がとってもきれいです。

私たちは本館に泊まったのですが、このホテルはとっても広くて、1階からの「本館、日昇館、なぎさ館」と32階からの「山上館」があります。
このホテルの目玉の温泉は、本館に4つ、山上館に1つあるため、子連れで温泉巡りをするなら、山上館以外に泊まることをおすすめします。
大荷物をもってエレベーターで32階までを行き来するのは、とっても大変だからです。
また、山上館はゆっくりしたい大人向けな雰囲気なので、子供がさわぐと少し気を遣ってしまうかも。
浴衣は、80cmぐらいから借りられます。

旅館の浴衣を子供に着せたのは初めてだったのですが、子亀がプリントされている浴衣、とっても可愛かった。
1歳で80cmの息子でも、このとおり。丈もちょうどです。
ちなみに「ホテル浦島」で検索したら「幽霊」とか出てきましたが、夜中起きても、まったくそんな気配もなく過ごしましたよ。
不安でみんな検索するからでしょうか…??
壁が薄いホテルだとバタバタ歩き回る音や、隣の部屋の声が筒抜けなホテルがあって、寝れなかった覚えがあるのですが、このホテルでは隣や上の音はほとんど聞こえず、快適にぐっすり眠ることができましたよ。
一つ気を付けたいことは、子供用の「布団なし」プランでは、本当に布団が用意されないこと。添い寝が厳しそうな年齢の子供なら、「布団あり」プランにしたほうがよさそうです。
温泉好きにはたまらない4つの珍しい温泉。日帰り入浴もあるよ

このホテルを選んだ理由の一つ、それは、源泉かけ流しの温泉が4種類もあること。
1階には4種類の温泉があり、開いていれば、宿泊者は自由に出入りすることができるのが、温泉好きにはとっても嬉しい。
他に有料で貸切温泉もあります。赤ちゃん連れには、ありがたいですよね。
息子はもう1歳だったため、温泉巡りを一緒に楽しみます。
4つの温泉の中でも、特におすすめなのが、①忘帰洞、②玄武洞です。

出典:ホテル浦島公式HP
写真は忘帰洞。紀州藩の徳川頼綸公が来遊された際、『帰るのを忘れさせるほど心地よい』と誉めて名付けられたのものだそう。
古いお湯を使っていない「源泉かけ流し」の湯&弱アルカリ性低張性高温泉なので、赤ちゃんの肌にも優しい、もちろんママの肌もツルツルになる美人の湯です。
12月の朝6時半ごろ、朝焼けや海の風景がとっても美しかった。
温泉大好き夫婦でも、「こんな温泉見たことない。」と顔を見合わせるほど。本当に心に残る温泉になりました。
施設は最高なのは分かったけど、「子連れで行っても大丈夫か?」が気になりますよね。
・ベビーバスやベビーチェアあり
・化粧水や洗顔フォームもあり
・更衣室にベビーベッドあり
・土日の18時と6時は、混雑なかった(時間帯によってやや混雑)
・タオル新品と交換可
こんな感じで、赤ちゃんや子連れもウエルカムな雰囲気。気をもまずに、安心して温泉めぐりができますよ。
一つだけ難点を言うなら、館内が広すぎて、本館に泊まっていた私たちは「日昇館」にある「玄武洞」や「磯の湯」までに行く道のりが遠かった…。
外に出たり、所々寒いポイントがあるので、子供が風邪を引かないよう、暖かくして出かけたほうがよさそうです。
温泉でさっぱりして部屋に帰る途中の道には、温泉には付きもののレトロなゲームセンターが。懐かしい気分に浸りながら、子供も大人も楽しむことができます。

4つの温泉を巡り、スタンプを集めたら、素敵な商品がもらえるという、楽しい企画もありました。

スタンプを集めて、無事ひとり1つ「手のひらサイズのプレゼント」がもらえましたよ。
何だったかは、ぜひ行って確かめてみてくださいね。
朝食、夕食のバイキングは美味しい?

私たちは到着が遅かったからか、ツアー客が多いからか分かりませんが、夕食は19:30のみの案内でした。「時間を選べないのか…」と残念でしたが、この時間帯、逆にバイキング会場が混みすぎてなくて、ありがたかった。
「湯快リゾートみたい」との口コミがあって、あまり期待はしていなかったのですが、いい意味で期待を裏切ってくれました。
どちらも行ったことのある私からしたら「全然違う!」確かに海鮮が多くて、メニューの種類自体は似ていますが、美味しさが全然違います!!
正直私は、夕食も朝食も、めちゃくちゃ美味しかったです。
特に夕食で美味しかったのは、お刺身や揚げたてのてんぷら、焼き立ての肉、大好きな牡蠣フライ、みかん。朝食は、和食中心のメニューに変わります。
料理の種類はとっても豊富で、1歳前(離乳食中後期ぐらい)~の子供が食べられる料理も、たくさんありましたよ。
素材の味を生かした「精進料理」もあったので、離乳食期の子供にはぴったり。1歳の息子も、ひじきの煮物や切り干し大根を美味しそうに食べていました。
そうそう、子供の食事の用意について、子供用のいすはきちんと用意してくれましたよ。
ただ見たところ、小さめのスプーンやよだれかけはなかったので、小さい子の分は、用意して行ったほうがよさそうです。
スペースウォーカーで32階展望台へ

翌朝、とっても長~いエスカレーター(スペースウォーカー)を上がって向かった先は、日昇館にある展望台。
こんな長いエスカレーター見たことない!エレベーターもありますが、あえてエスカレーターを使うのが、子供には楽しかったようです。
少し寒かったですが、ここから見る景色は絶景!ホテル浦島に来たら、ぜひ一度はチェックしておきたいスポットです。
他にも、ホテル敷地内に神社や遊歩道があります。時間があれば、楽しめる場所がいっぱいあったので、全部回り切れないのが少し心残りでした。
泣く泣くこの景色を見て、チェックアウトの準備の取り掛かります。
那智の滝が神秘的過ぎて言葉にならない

ホテル浦島の付近には、観光名所がたくさん。熊野那智大社、熊野古道大門坂、紀の松島、くじら博物館など。
どこに行こうか迷いましたが、私たちが向かった先は、かの有名な世界遺産の「那智の滝」。
車で行くと、400円~500円ぐらいで近隣の駐車場に停めることができますよ。
寒くてあまり歩きたくなかったため、一番近い駐車場に停めて、参道から降りること3分ほど。
素晴らしい景色に出会いました。

断崖絶壁から垂直に流れ落ちる滝。
素晴らしすぎて、しばらく見とれてしまいました。
この上の展望台にも有料で上がることができたのですが、子連れだったし、次の予定があったりで、断念。
少し残念ですが、「また来よう」と、帰路につきます。
おみやげは、みかんを忘れずに

「みかんの名所」和歌山なだけあって、ホテルでの夜のバイキングにみかん丸ごと置いてありました。このみかんがとっても甘くておいしい!!!
和歌山のミカンはやっぱり最高においしいです。
帰りの道では、そこかしこにミカンが売っていました。
その中でも目に付いた「みかんパーク(道の駅 パーク七里御浜)」で12個入り300円のみかんを購入。
和歌山のみかんと思って買ったら、実は三重だったようです…。とんだヘマをやらかしましたが、ここのみかんもスーパーのものより、甘くてとっても美味しかったですよ~!
和歌山に寄る際は、安くて美味しい「みかん」をおみやげに買って帰るのがおすすめです。
さいごにホテルの批評

予約する際、「1歳の子供は当然無料だろう」とタカをくくっていました。
すると、私が予約したサイトでは、0歳~小学生の子供で、食事・布団なしでも、まさかの3,240円。「子供連れにあまり優しくないホテルなのかな~?」と悩みました。
ホテルでの行きの船でも、海外のお客さんが騒がしくて「ホテル選び、間違ったかな?」と不安になりました。
でも、館内に入ったとたん、その気持ちは一転。
温泉は素晴らしい、料理はおいしい。スタッフさんも気さくに話しかけてくれて、雰囲気がいい。
また、離れ小島のホテルですが、大きなコンビニがあって、お菓子やお酒、お土産などコンビニですべて賄えるため、不便は全くありませんでした。
冬だったので、体験できませんでしたが、夏にはプールも解放されていますし、ホテルから糸を垂らして釣り体験をすることもできます。
行きにはレトロだと思ったホテルも、帰りには、昭和の「なつかしさ」を感じ、岩の上に立つ唯一無二の「竜宮城」に見えていました。
一度泊まったホテルはあまり行かないのですが、「もう一度来てみたい。」そう思わせてくれる不思議なホテルでした。
これで一人1万円台で泊まれたのに驚き。
いつもは、じゃらんを使っていますが、るるぶトラベルでは、1,000円の館内利用券がついていたり、割引クーポンも配布していました。
ぜひ、「じゃらん」と「るるぶトラベル」のプランを見比べてみてくださいね。
【ホテル浦島の位置】
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165−2
電話番号:0735-52-1011
【ホテル浦島専用駐車場へのアクセス】
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町天満442-33
カーナビへの電話番号: 0735-52-7550
駐車場までついたら、バス、フェリーでホテルまで無料送迎があります。